光ヶ丘×SDGs

SDGs is a Prism

Column

2020年10月24日の国連デー(今年は国連発足75周年)に公開した本スペシャルサイトと、同時にリリースしたリーフレット『光ヶ丘×SDGs』Vol.2のコンセプトは「SDGs is a Prism」です。

 

 

SDGsを“プリズム”として。

世界の課題に

多彩な視点と解決策を。

 

プリズムとは透明の多面体で、光を屈折・分散させるもの。

プリズムによって、一筋の光は虹の七彩に分解されます。

 

『SDGsの取り組みは、プリズムのように一つの課題に多彩な分析の視点と解決策を見出すこと。』

 

私たち光ヶ丘はそう考えます。

貧困、格差、ジェンダー、環境、資源、経済・・・・

様々な諸問題が複雑に絡み合っている現代の課題。

その解決のためには一つの課題を

プリズムを通した光のように分解して探究し、

様々な側面から解決に向けたアクションを展開することが大切です。

 

予測不可能なVUCAの時代が到来する一方、

Society5.0の実現が求められている局面において

世界の課題を多面的・多角的・多元的に考察する。

俯瞰的な視野をもって、サステナブルな最適解を導き出す。

世界に、希望の光である虹を架ける。

そして、より彩りのある未来をデザインしていく。

私たちはSDGsの取り組みを推進することで

未来に彩りを与える光となれる

Global Citizenの育成をめざします。

 


 

―SDGsを、光を虹の七彩に分解するプリズムのごとく、課題発見・課題分析と課題解決に向けたツールとしてSDGsを活用する。
そしてその光は、色のすべてを含んだ虹になる。未来を照らす希望の光となる。

 

SDGsは、一つの課題を環境・経済・社会を両立させる、「つながり」の中で解決する発想です。

プリズムによる光の分解は、一つの課題を見方を変えることでより立体的に捉え、背景の本質に迫り、サステナブルな解決策を選択するための手段です。

分解した光は「分断」することなく、また一つの光となります。

それが、今ある課題を変えることで地球の未来を変えることにつながると信じています。

 

そのような思いで制作いたしました。

 


 

「SDGs×プリズム」で、世界の課題に挑む。

 

例えば「気候変動」。

近年では気候変動を「気候危機」、異常気象を「極端気象」と呼称する表現も見受けられるようになってきました。

課題分析のツールとしてSDGsを活用すると、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」をはじめ、14「海の豊かさを守ろう」、15「陸の豊かさを守ろう」はもちろん、それ以外の課題にも気づき、深掘りする視点が得られます。

 

(ゴール13・14・15)

・気候変動による海洋と陸地と大気、惑星規模での負の連鎖

 

(ゴール1・2・3・11)

・農林水産業への打撃、その結果として貧困や飢餓が深刻化

・生命・健康・福祉に深刻なダメージ

・災害に対する強靭性・脆弱性よる被害の様態の差

 

(ゴール5・10)

・女性や移民・難民・避難民、少数民族、先住民族などの社会的弱者、あるいは気候変動対策に予算が充てられない国などへの被害や矛盾の集中

 

(ゴール8、9)

・経済成長への悪影響、雇用や所得への負の連鎖

 

これら以外のゴールも、“プリズム”の発想で気候変動に伴う課題を探ることができます。

 

一方で課題解決に向けたツールとしてSDGsを活用すると、上に挙げたような課題の解決につながるほか、これら以外にも様々な「波及効果」を意識して取り組むことが期待できます。

 

(ゴール7・8・9)

クリーンエネルギーの開発と普及、革新的な技術でのチャレンジ

 

(ゴール17)

「産官学金」(産業界・政府・研究機関・金融機関)をはじめとする多様なステークホルダー(関係者)の連携強化

 

 

例えば「新型コロナウイルス感染症」。

課題分析のツールとしてSDGsを活用すると、真っ先に挙げられるゴール3「すべて人に健康と福祉を」はもちろん、それ以外の課題にも気づき、深掘りする視点が得られます。

 

(ゴール3)

・生命・健康・福祉への深刻なダメージ

 

(ゴール1・2)

・貧困や飢餓の再拡大

 

(ゴール5・10・16)

・看護・介護職をはじめとする「エッセンシャルワーカー」の女性比率と感染リスクの高さ

・休校・休園などに伴う育児負担の女性への偏り

・パートナーの雇用の不安定化や在宅ワークの拡大による女性のDV被害の増加

・女性支援の中断を余儀なくされたことによる児童婚やFGMなどの因習の復活

 

(ゴール8・9)

・経済規模の縮小・GDPの縮小、雇用と所得の減少・GNIの縮小

 

(ゴール10)

移民・難民・避難民、少数民族、先住民族などの社会的弱者、あるいはコロナ対策に予算が充てられない国などへの感染リスクの拡大

 

これら以外のゴールも、“プリズム”の発想で新型コロナウイルス感染症に伴う課題を探ることができます。

 

 

一方で課題解決に向けたツールとしてSDGsを活用すると、上に挙げたような課題の解決につながるほか、これら以外にも様々な「波及効果」を意識して取り組むことが期待できます。

 

(ゴール13・14・15)

グリーンリカバリーによるサステナブルな社会構築

 

(ゴール17)

「産官学金」(産業界・政府・研究機関・金融機関)をはじめとする多様なステークホルダー(関係者)の連携強化

 

 

このように、SDGsを“プリズム”に見立てて課題発見・課題分析と課題解決に向けたツールとしてSDGsを活用することで、様々な気づきや発見が得られると同時に、その背景について深掘りできます。

さらに、環境・社会・経済を包括的にあるいは両立させながら解決をめざすことができます。複雑多様化した今日の社会では、課題に一面的に対処しても他の課題が置き去りになったり別の課題にしわ寄せがうまれたりすることがあります。環境・社会・経済を調和させながら「誰一人取り残さない」社会を構築するSDGsこそが持続可能(サステナブル)な社会への歩みを確かなものにする取り組みだと言えます。

 

 

 SDGsの取り組みによって持続可能な社会へとシフト、誰一人取り残さない社会が実現する・・・・SDGs達成のためにつくったプリズムは、やがて世界の希望の架け橋、虹となる・・・・「SDGs is a Prism」には、このような思いが込められています。

 

みなさんも、SDGsをプリズムとして活用し、自分にできる一歩を踏み出しましょう。それが世界の未来を変える一歩になります。

 


 

【このコラムのキーワード】

SDGs 持続可能な開発目標 プリズム ツール 気候変動 気候危機 異常気象 極端気象 新型コロナウイルス  グリーンエネルギー 産官学金 ステークホルダー サステナブル


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