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3月15日(水)国際教育講演会を行いました

学校行事

3月15日に、山西優二先生(早稲田大学)をお呼びして国際教育講演会を行いました。

 

「SD(持続可能な開発)を問う~平和に向けて~」というタイトルで、光ヶ丘のSDGs活動で目指していくべき持続可能な世界とはどのようなものなのか、皆で考える時間をもちました。後半は、SDGsプロジェクトにかかわる5名の生徒からの質問から始まる、先生との対談でした。600人以上の生徒を前にして、それぞれ自分の意見をきちんと述べ、質問をぶつけることができたことが、質疑応答でのより多くの生徒の質問へとつながったように思います。

 

「21世紀は20世紀よりも平和な世紀になると思いますか?」、「今の状況をつくり出した大人たちに、皆さんは怒っていますか。」など、途中7つの問いを生徒たちに投げかけ、生徒と対話しながら講演会は進んでいきました。SDが目指すべき姿の解説をされる中で、「平等」「公正」「公平」という混同しやすい言葉の違いを明確にしながら「持続可能である」ということは「公正」(過程だけでなく結果が同じであること)な状態であることだとのお話があり、その状態にするためには、自分たちの足元で何ができるのか考え「無理せずに」それを実践していくことが大切であるとのメッセージが、光ヶ丘の生徒たちに投げかけられました。

 

質疑応答の場面では、先生と生徒がお互いに駆け寄って話をする場面もあり、アットホームな雰囲気で話をすることができました。質疑応答の最後で、ある生徒が問いかけた「大人に対してあきれるという感情を持つのは悪いことですか?」という質問には、共感した生徒も多かったようで、その後書いてもらった感想の中で、そのことに触れている生徒が多くいました。その質問への山西先生の回答は、「あきれる気持ちはよく分かる。けれど、あきれているだけでは状況は変わらないから、どのような形であれ、足元から自分たちで動きを作っていってほしい。」というものでした。

 

山西先生が最後におっしゃっていた「人間中心主義を超えられるか」「人間以外の生命体の権利を尊重する」という言葉、「『自然と共生する』という言葉のように、自然を対象化するのではなく、大きな自然に対して自分たちはちっぽけな人間であることを意識し、畏怖の念を持ちながら生活していくことが大切」というメッセージにも共感した生徒が多かったようです。

 

今回の国際教育講演会を、光ヶ丘で「平和の文化」を育んでいくきっかけにしていきたいと思います。