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校長だより 11月「クリスマスを迎えるために」
- 校長便り(11月)
クリスマスを迎えるために
11月も半ば、毎朝の祈りで歌われる聖歌もクリスマスソングに変わり、生徒ホールにはイエス誕生の場面を表す馬小屋(プレゼピオ)が飾られ、教育棟と築山には地域の皆さんが楽しみにしてくださっている美しいイルミネーションが点灯されます。授業後は、クリスマスページェントに向けてダンスや歌声……カリタス広場ではページェント実行委員会の生徒たちが、舞台道具の出し入れを曲に合わせて練習する姿・・・ミッションスクール光ヶ丘を代表する行事クリスマスページェントの来月公演に向けて生徒たちの練習にも熱が入ってきました。クリスマスページェントは、300名近い生徒によって旧約聖書の「天地創造」から新約聖書の「イエス・キリストの降誕」までの救いの歴史をミュージカル仕立てにした創作劇です。ぜひ多くの人に見ていただき、ともにクリスマスをお祝できれば嬉しいです。
先日、クリスマスの意味を考えるにふさわしい文章に出会いました。
「 日本やアメリカの街中にみられるクリスマスは、商業主義の手あかにすっかり汚れてしまっています。そのお祝いも、愛し合うもの同士が、互いの幸せを願って、プレゼントをし合うという程度のものになってしまいました。しかし、救い主の誕生は、そんなに安易で甘いものではありませんでした。それは、暴力に満ちたこの世界の恐ろしい現実の中で苦しみ、必死になって、叫びをあげ続けていた人びとに対する神の究極の答えです。」
( 絵本 クリスマス物語の解説文より )
神の究極の答えこそが、幾世代にもわたり、預言者によって語りつがれ、イスラエルの民が待ち望んだ救い主、幼子の姿を取られた救い主イエス・キリストの誕生でした。
この出来事は、イスラエルの民にとってどれほど大きな喜びであったでしょう。この救い主の誕生をお祝いするのがクリスマスです。現代でも世界の恐ろしい現実の中で、命の危機にさらされながら救いの叫びをあげている多くの兄弟姉妹がいることを忘れてはいけません。光ヶ丘のイルミネーションは平和と希望を願う光です。これから光ヶ丘で行われるクリスマス行事の一つひとつが、私たちの祈りとなって世界の平和、苦しみや、悲しみの内にいる人々へ愛と慰めが届けられるよう願っています。私たち一人ひとりが平和や喜びそして愛の輪を広げていきましょう。
校庭の木々も黄色や赤に美しく色づき始め、気温も冷え込んできました。皆様もくれぐれも体調を崩されませんように……。