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校長だより (4月/「母性」はすべての愛の源であり、 神様からすべての女性に与えられた最高の贈り物)

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校長便り (4月)
    「母性」はすべての愛の源であり、神様からすべての女性に与えられた最高の贈り物

 

 令和6年度の入学式、始業式を終えてまだ日も浅いと思っているうちに、満開の桜が葉桜に変わり、カリタス広場の欅に新緑が広が
り、風に揺れるのを眺めていると時の流れの早さに驚くとともに、自然界の命の躍動に感動すら覚えます。校内で見かける生徒たちの明るい笑顔や挨拶に心和み、合服を着用した姿に初夏の兆しを感じながら感謝の内に過ごしています。

 

 さて、4月はカタリナ学園の保護者であるシエナの聖女カタリナの祝日、そして本校の創立記念日があります。今年度は、従来よりも少し早く光ヶ丘の最初の行事として開校記念ミサがあります。今月の便りでは、簡単に聖カタリナ(聖女カタリナ)について皆さんに紹介したいと思います。


聖女カタリナが生きた14世紀は、教会内の分裂やペストの流行、ヨーロッパ社会全体にとっても苦悩の時代でした。このような時代の中で、イタリアの小さな町シエナに生まれた一人の女性カタリナは、ドミニコ会に入会し「愛と平和の使者」として病人や貧しい人、苦しんでいる人たち、さらに祖国イタリアの平和のために奔走し、33年間の短い生涯を駆け抜けました。彼女はイタリアの保護の聖人としても知られています。

光ヶ丘は、この神への愛と人々への献身(奉仕)に生涯を捧げた尽くした聖女カタリナの活動と精神を大切にしています。  

   
本校の入学式と卒業式のキャンドルサービスの中で、新入生・卒業生は光ヶ丘の「伝統の灯」を受け取ります。ローソクは我が身を溶かしながら周囲に明
るい光、温かいぬくもりをもたらします。まさに自分の命を、愛と平和のために燃やし続けた聖女カタリナの生き方を示しています。


 開校記念ミサの中で、私たちが身近な人々、出会う人々へ聖カタリナのように「愛と希望」を種まく人になれますようにと生徒たちと心を込めて祈りたいと
思います。