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3月 校長便り (R.7 3月)

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        3月 校長便り      (R.7 3月)

 

  毎月1度、仕事で足を運ぶ伊予の国愛媛県松山市には、飛行機を使わず片道6時間をかけて電車を利用しています。飛行機を使えば中部セントレアから1時間くらいで松山空港に到着するのですが、あえて時間を気にせず瀬戸大橋からの瀬戸内の海を眺め、車窓からの自然の移ろいやさまざまな旅する人たちの様子を目にしながら、リラックスタイムを楽しんでいます。

 

 例年と比べ気温の低い日が続いていますが、松山に向かう車窓からは菜の花が咲き誇る黄色の土手、ピンクの敷物が敷かれたような蓮華畑、民家の庭で咲いている早咲きの桜、新芽の柔らかな緑色に心癒されます。好きな本を読み、時には爆睡、これも電車の旅の醍醐味でしょうか。今の時期は、車内で、通り過ぎる駅のホームでもお遍路姿の旅行者をよく見かけます。袖なし白衣(そでなしはくえ)に金剛杖、菅傘をかぶり本格的な装束ではないかもしれませんが、一目で巡礼者とわかります。

 

 日常的な生活空間を一時的に離れ、弘法大師(空海)が修行をした四国の八十八ヶ所

 

の霊場(仏教寺院・札所)を巡る旅。もともとは修行僧の巡礼が中心だったそうですからなかなか厳しい道だろうと思います。巡礼者は、それぞれの目的や願いを抱きながら「心のよりどころ」を求め、あるいは自らの内面を見つめながら目的に向かう歩みを続けていくのでしょう。昨今では、バスやタクシーを使用しての巡礼もあるのだとか。

 

しかし、昔ながらの遍路宿を利用しながら長い道のりを、時には何回にも分けて歩き続ける遍路旅には、なぜか心惹かれます。一日一日を自分の願いを胸に、人との出会いや人の心の温かさに触れながら自然を感じ、気持ちよい汗を流す……。とてもシンプルに自分の心と向き合い、深め、癒されていくのでしょうか。予讃線に揺られながら、巡礼の旅の成就を願いつつ遍路姿を見送りました。

 

令和7年度の光ヶ丘の生徒たち、保護者の皆様、教職員が希望と喜びの日々を過ごせますように。