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校長便り　（1月）

　　梅一輪　一輪ほどの　温かさ　　（服部嵐雪）

　この便りを書いている部屋には、庭の梅の木から折ってきた一枝が小さな花瓶に生けられています。まるみを帯びた蕾から、昨日より小さな白い可憐な花がほころび始めています。外はまだまだ寒気を感じますが私の部屋は、はや早春…心温かくなります。梅は、「春告草」とも呼ばれているとか、校庭の梅の花が咲き始めるのが待ち遠しいです。皆さんも梅が植えられている場所、見つけておいてくださいね。

　新しい年の幕開けは、能登半島地震、航空機事故、今なお続く戦争と心痛むニュースに誰もが心を痛めていたことと思います。日を重ねるごとに厳しい状況に置かれていく被災地の方々のため、さまざまな団体が支援活動、募金活動を始めています。直接に被災地に出向きボランティアをされる方も、安否確認の応援、医療支援など自分に出来ることは何かを見極め、行動へと移されている方々に感謝せずにおられません。先日、スクールカウンセラーとして働いている卒業生から、石川県の被災児童の緊急支援要請を受けたとの連絡がありました。応援しなければと思います。

　このような惨事を受け種々の支援活動が行われているなかミッションスクール光ヶ丘だからこそできることは何かと考えるとき、迷わず「祈り」と応えます。３学期の始業式の中でも話しましたが、私は、光ヶ丘から被災地に向けて祈りを届けたいです。光ヶ丘の生徒たちは、祈ることを知っています。目にも見えず、見えない祈りによって何ができるのかと思う人もいるでしょう。しかし、祈りの力は偉大です。「恐れるな！私はいつもあなたとともにいる。」「私があなたを守る」「神には出来ないことなど何一つない。」人間の思いをはるかに超えた神の力に信頼し、目に見える支援ではありませんが、光ヶ丘の全校生が心を合わせた祈りの力によって、深い悲しみ、苦しみ、絶望の淵に立たされている人々のうえに、最も必要な支援と慰め、希望が届けられますように…………。

　　当たり前の日々に感謝し、一日一日を大切に積み重ねていきましょう。