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校長だより 6月
校長便り 6月
6月も半ばに入り、沖縄や九州、四国では梅雨入りしたようですが、予想によれば東海地方は16日あたりとかになるそうです。いまだ梅雨入り宣言はされていないものの雨が降り出しそうなぐずついた空模様に、また肌に感じるじっとりした湿気、これが「梅雨の走り」でしょうか。曇り空のもと校庭のあちらこちらで紫やピンク、青色や白、本紫陽花や額紫陽花が咲いていますが、私は雨に打たれながら生気あふれて咲く紫陽花がお気に入りです。
さてカトリックの世界では、6月を「イエスの聖心(みこころ)の月」として祝っています。イエスの聖心とは全人類に対する神の愛の象徴であるイエスの心臓であり、そのシンボルは茨の冠が絡みついた心臓とそこから出る炎です。茨の冠は、イエスを傷つける人々の罪を、炎はイエスの燃えるような心を表しています。イエスの聖心の信心とは、イエスの聖心に表される会の愛を思い起こしながらその無限の愛のしるしである聖心を讃えるものです。この信心は、17世紀のフランスで聖マルガリタ・マリア・アラコックという女性が、この信心についての啓示を受けたことを機にフランスで広まりましたが、1856年に、教皇ピオ9世によって全世界で聖心を祝うことが定められました。
この「イエスの聖心」の祭日が6月にあることから、6月は「聖心の月」と言われているのです。キリスト教の伝統では、5月は「聖母月」6月は「聖心の月」そして10月は「ロザリオの月」と呼ばれ、聖母マリアをそしてイエスの愛を特別に讃えているのです。キリスト教のことをほんの少し紹介させていただきました。
光ヶ丘の校内には、聖母マリア、聖女カタリナ、聖ドミニコなどいろいろな場所にご像が置かれていますが、今回、紹介した「イエスの聖心のご像」は、大会議室にあります。光ヶ丘で学ぶすべての生徒たち、光ヶ丘で働いているすべての教職員そしてそのご家族に、またすべての人々の上にイエスの愛である聖心からの祝福と恵みが豊かに注がれますようにと祈っています。
梅雨時は体調を崩しやすいですからくれぐれもご自愛を。