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校長便り (3月)

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校長便り (3月)

 

 

 19日に無事に令和5年度の終業式を終えました。今、チャペル横ではミモザが黄色の花をたっぷりつけて枝をしならせています。最近知ったのですが、ミモザの花言葉は「感謝」だそうです。イタリアで生活していた時、ミモザの咲く時期になると、「ミモザ」の花を男性から女性にプレゼントする習慣があるのだと教えられました。しかも花を贈る対象は年齢問わず女性全員なのだとも……。修道院でお料理をしてくださっていたシスターたちも修道院に関わりのある男性の店員さんや畑の仕事をしてくださっていたおじさんからミモザの花を受け取っていました。お世話になっている日頃の感謝を示すプレゼントの習慣なのでしょうか。日本の母の日のような感じかもしれません。

早速私も、無事に令和5年度を終えることができたことに感謝を込めて、校長室の小さな花瓶にミモザの花を挿してみました。黄色は元気をもらえる色、また新しいスタートに向かって「頑張れ」と励まされる思いです。

 さて年度末は、まさに年度を締めくくる作業と新年度に向けての仕事に追われる教育現場では最も忙しい時期といえるかもしれません。一年間の書類の整理や保管、また新入生、新学年に必要なさまざまな準備に教職員は忙しい日々を過ごします。しかし、この忙しさは喜びと希望を宿しています。4月には、新入生として新しい「光」を迎える喜びが待っています。それぞれの学年に進級していく在校生、一年間の留学を終えて復学する生徒たち、彼女たちの成長していく姿に期待し、とても楽しみです。

このような日常の中で、私たちが今の忙しさに振り回されてしまうのではなく、忙しい時にこそ、自分と向き合う時間を見つけることを大事にできるようにと願っています。桜のつぼみも膨らみ始め、モクレンや名も知らぬかわいらしい花々に心癒されながら、新しい心で新年度を迎えられるよう机に向かっています。