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11月 校長便り 「人の、光に」
光ヶ丘女子高等学校で学ぶ生徒、光ヶ丘を巣立っていった卒業生たちへの私の願い、それは幸せな人生を歩んで欲しいということ。もちろん、何をもって幸せとするかは人によって異なるでしょうが、何処にいても何をしていても人として愛し愛される人であってくれたらとても嬉しいです。本校のモットーは、「人の、光に」だからです。
カトリック教会には、半世紀以上続いている「心のともしび運動」と呼ばれる活動があります。この運動は世界の平和と一人ひとりの真の幸せを願い、心の糧となるよう聖書のことばやキリスト教的価値観や世界観をエッセイやエピソードに託し、機関誌やラジオ、最近ではスマートデバイスを通じて配信されています。この運動のスローガンは「暗いと不平を言うよりも、すすんで明かりをつけましょう」。どこかで耳にしたことがあるかもしれません。暗いと不平や不満を言うよりも、あなたが進んで明かりをつけなさいと言う招きです。自らが希望となって、今ある状況をさらによい状態に変えていくこと、また悩み苦しむ人の心や悲しみの内に過ごしている人に希望や愛の光を灯していけますようにとの願いなのです。
光ヶ丘の「人の、光に」も、同じ願いが込められています。私の存在、私のことばや行いが誰かの光になれますように。
「人を愛そう。世界を愛そう。自分を愛そう。あなたの愛は、きっと誰かの希望の光そしてそんな光が集まって、世界の輝きになっていく」(マザーテレサ)人の光になることは、決して仰々しいことでも難しいことでもありません。廊下のごみを拾ってくれたあなた、お願いしたことを気持ちよく引き受けてくれたあなた、すれ違うその時、笑顔で挨拶をしてくれたあなたも素敵な光なのです。自分の損得勘定抜きにして、人の幸せを願う心があれば気づかなくてもきっとあなたは、自らの光を放っていることでしょう。
クリスマスに向けて準備が始まった光ヶ丘ですが、イルミネーションの光に負けないひと味違う「私の光」を身近な人、また最も光を必要としている人々の心に届けましょう。