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2月 校長便り 卒業感謝ミサ(2/11)の写真とともに

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 2月 校長便り (R.7 2月)

 

  新しい年を迎え、あれよあれよという間に1月が過ぎ去り、はや2月も終わろうとしています。1月の校長便りが書けなかったのは、忙しさと少しばかりの心のゆるみでしょうか。同じ過ちを繰り返さないよう2月の便りを書いています。

 

 本校の卒業式は早く2月14日、希望に胸を膨らませた卒業生たちが60回生として巣立っていきました。新しい旅路においても「人の光となれるよう」光ヶ丘伝統の灯を手に聖歌を歌い、祈りを捧げたキャンドルサービスはとても美しく、何度目にしても心打たれる光景です。

 

カトリックミッションスクールである光ヶ丘が大切にしている「愛」の精神は、キャンドルをシンボルと言っても過言ではないでしょう。晴佐久昌英神父様によれば、「愛とは自分を削ること」神父様の説教集の中に出てくるのですが、少し引用してみます。

 

 

「あまり余ったものを相手に与えたってそれを愛と呼べるのか。たとえほんのわずかでも自分自身を削って相手に差し出すことを愛というのではないか。何か持っているものを削って提供する。するとそこに素晴らしいことがいっぱい起こる。実はそれこそが、神の愛し方なのです。(略)自分の眠たさ、面倒くささ、時間、空間、物金、力。なかなか思うようにはいかず道は遠いけれども、そんな削って与える喜びに憧れます。」(『あなたに話したい』晴佐久昌英著)

 

 

 ローソクは我が身を溶かしながら周囲を明るく照らし、温かさをもたらします。私たちの生き方もそうでありたいです。

 

 

 

何を削るのかは神父様の言葉ではありませんが自分の時間を相手のために、多少の面倒や犠牲もよりよい善のために惜しみなく与えることで誰かの喜びや幸せにつながるのならば、素敵だなと思います。

 

 

光ヶ丘のキャンドルを通しての願いです。もし今、私が楽ができているならば、楽しむことができているとしたらそれは、誰かが身を削ってくれているのでしょう。赤ちゃんを育てるお母さんの姿を目にするとき、「愛の源は母性」と言う聖女カタリナの言葉が浮かんできます。

 

 

 

 

 

 

写真は2月11日に布池教会で行われた3年生の卒業感謝ミサの様子です。(photo by Yuki)