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4月 校長便り (R.7 4月)
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4月 校長便り
毎年、4月28日から二日間は全国のカトリック学校の経営母体の修道会はじめカトリック教育現場の責任者たちが集う研修会が東京で行われています。北は北海道から南は沖縄までのカトリック学校がともに教育の使命、将来的課題などを分かち合い、学び討議します。カトリック校としてのアイデンティテイー、生徒募集や後継者など抱えている問題や課題は都市部であっても地方であってもなかなか深刻ですが、同じ教育理念や使命を果たせるよう頑張っている仲間の存在は大きな力です。
6年前に、「識別」についての学びをしたのですが、その資料を久しぶりに読み返しています。教育現場に限らず、私たちは人生の歩みの中でよりよいものを選び取るために識別は欠かせません。私のお気に入りの聖書の中の言葉です。
わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられますように。 (フィリピの信徒への手紙1章9節)
研修会では、「善」か「悪」を選ぶのではなく、「よいもの」の中で、何を選ぶのか。どちらを選ぶことが「よりよいこと」なのか、今、あるいは今後、「何をなすべきか」
これらの識別ができるための条件が、先ずは自分自身の内的な心の動き(感情)を知るとともに自分自身の性格のパターンを知ること、そして何よりも、決断する時には、「荒み(すさ)(心の調子が悪い)」時には、物事を決めないこと、変更を加えてはならないとの教えを改めて心に思い起こしています。
新年度の歩みの中で、次から次へと目の前に差し出されてくるさまざまな問題や課題を前に、「知る力」「見抜く力」を願いつつ、本当に大切なことを選び取る勇気を持てますように……。