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【校長だより】 12月「人の人生は織物のようなもの」

お知らせ

校長便り (12月)

人の人生は織物のようなもの   


今年も残り少なくなってきました。学校も2学期終業式を終え感謝の内に一年を締めくくりたいと願っています。この1年間を振り返りながら、改めてミッションスクール光ヶ丘女子高校の生徒たち、教職員、光ヶ丘教育を理解し大切な娘さんをゆだねてくださった保護者の皆さん、さまざまな立場から光ヶ丘を支え応援してくださるすべての方々こそ「光ヶ丘の宝物」と感謝せずにはおられません。新しい年もまた、生徒一人ひとりが希望を抱き、自分の色で輝きを放つことができるよう祈りたいです。


志村ふくみ(染色家・人間国宝)さんの味わい深いことばを


「自分の色というものは、たった一つしかないのかもしれません。一つしかない色だけれど、喜びや悲しみなど様々な感情、刺激によって輝いていく。その色に出逢うための人生じゃないですか。それと同じように、人の人生も織物のようなものだと思うんです。(略) 私たちの人生もこのとおりだと思うんです。いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。でも最後は必ず、トン、とやって一日が終わり、朝が来る。そしてまた夜が来て、トン、とやって次の日が来る。これをいいかげんにトン、トン、と織っていたら、当然いいかげんな織物ができる。だから一つひとつ真心を込めて織らなくちゃいけない。きょうの一織り一織りは次の色にかかっているんです。」


 「人生は織物のようなもの」、私たちの目の前に差し出される一つ一つの出来事や出会いを、大切に受け止めながら日々を積み重ねて行くことができれば、きっと私にしか出せない色の織物が出来るのでしょう。嬉しいことも、辛いいことも、出会いも別れも私たちの人生には大切なもの。だから、私たちには無駄なことなど何一つないです。


去りゆく年に感謝! 新しい年には喜びと希望を! 良い年をお迎えください。