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光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ Vol.5(musbun&榊原精器)を開催!

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今年度より始めた、SDGsの達成に向けて挑戦をしている企業や団体の担当者さまをお招きして講演やワークショップを行う「SDGs教養講座 光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ」のVol.5を開催しました!

 

6月17日(月)のVol.5の講師としてお招きしたのは、現役女子大学生の鈴村萌芽さんが起業した学生と福祉のマッチングアプリなどを手掛ける「株式会社musbun」さんと、「食べる器」の金型製造を行う西尾市の企業「榊原精器株式会社」の担当者さんです。

 

前半は、musbunさんによる学生と福祉のマッチングアプリの紹介。

アプリの機能紹介のほか、自身の体験から若者たちに気軽かつカジュアルに福祉とのタッチポイントを創出したいとの思いで大学在学中に起業した経緯などについてお話しいただきました。

 

後半は、榊原精器さんによる講演と試食を兼ねたワークショップ。

もとは自動車の金型製造をメインに手がける企業でしたが、碧南市の丸繁製菓さんとのコラボで展開しているのが「食べる器」です。

イベントなどでの飲食販売で提供される紙トレーやプラスチックトレーが大量の廃棄物発生につながる社会課題に挑戦しています。

耐水性や耐久性にも優れ、様々な味のバリエーションも展開しています。

 

講演をお聴きした後は、器の「味あてクイズ」につづいて、思い思いのスイーツを載せたオリジナルパフェづくりへ。

西尾抹茶入りのアイスや、北海道産小豆を100%使用したあんこ、国産フルーツ缶詰、そして山形市の農園から直送された旬のさくらんぼ「佐藤錦」など、各地から取り寄せた「SDGs食材」をもとに、参加した生徒たちは歓声を上げながら創意工夫を凝らして盛り付けていきました。

 

続いて、「新しい形の器の企画提案」のワークショップを実施。

カワイイものから実用的なものまで、高校生らしいアイデアとデザインで発表会は拍手喝采に包まれ大いに盛り上がりました。

 

 

 

■光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ Vol.5 ポスター

SDGs教養講座ポスター_05_musbun&榊原精器

 

(参加者アンケートへの回答より)

・私は社会問題に関心があり、人の役に立ってみたいと思っていたので気軽に自分に合った活動を見つけられるサイトがあることはとても興味が湧きました。

・学生だけで企業するのは行動力があって凄いと思った。ボランティア&インターンシップを探すアプリは、なんとなく遠い存在のボランティアが身近になって挑戦してみたいと思えた。色々なジャンルがあって自分の得意や興味のあることに挑戦できて良いなと思いました。

・ボランティアに気軽に参加しやすいサイトで家に帰った後すぐに登録してしまいました。1番素敵だなと思った点は、スタッフの方が一度ボランティア先に行っていることです。安心で参加でき、いろんな種類のボランティアがあってとても素敵だと思いました。

・「食べられる器」という新しいSDGsへの取り組みはこんな方法もあるんだ!と感心したし、みんなでアイデアを出して考えるのは楽しかったです。

・全くジャンルの違う製菓会社さんと協力をしてSDGsに貢献するのは凄いと思った。色々な会社が協力をすればもっと凄いものが作れそうだと思った。今はあまり知られていないから、もっと有名になってお祭りなどで役に立てば良いなと思った。

・最初に「食べられる器」と聞いた時は器がとても硬い、もしくはすぐにフニャフニャになってしまうと考えていましたが、今回実物を見てとても驚きました。サクサクした軽い生地なのに、中のものを1時間以上置いておくことができ、しかも器は底が抜けることや柔らかくなることもない。これが世界で広がれば、ゴミ削減によい影響を与えることができると感じました。

・榊原精器さんの講演の中で特に驚いたのは、水に1時間以上つけても大丈夫で、カレーや麺類などもいれることができるという点です。そして様々な種類の味があるということにも驚きました。私は今まで、食べれる器は味が1種類でふにゃふにゃとしていて中身のものを考えないと使えないと思っていました。ですが、えびやオニオン、紫芋などの味があり、しかもそれらの味が食材を邪魔することなくむしろ魅力的により美味しくしており、さらにとても丈夫で、食べれる器に対する概念が今回の講演を通して変わりました。
そしてワークショップは本当に楽しく、とても美味しくてとにかく最高でした!
この食べれる器は1人でも多くの人に知って欲しい、伝えたいと強く思いました。

 

  

 

  

 

 


(今回のイベントにおける<SDGs×リベラルアーツ>の取り組みの一例)

・イベントなどでの飲食店における容器の廃棄という社会的課題について学ぶ

・異業種のコラボレーションが新しい可能性を創出する事例について学ぶ

・フェアトレードコーヒーを通じた学校給食支援と生産者支援

・フェアトレードシュガーの提供

・RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証取得の植物性脂肪油を使用したコーヒーフレッシュの提供

・サトウキビバガス使用のカップでのコーヒー提供

・国産フルーツ缶詰の提供

・地元の食材(西尾抹茶)を使用したアイスクリームの提供

・地域の農業を支援する調達(山形県産さくらんぼ)

・PEFC認証取得かつ「1box for 2trees」のコピー用紙の使用(※光ヶ丘女子高校で印刷・配布する通常のプリントはすべて同製品を使用)

・昨年度末に廃棄予定だった事務スチール棚を受付カウンターとして活用

・「ジャズの街 岡崎」にちなみ、BGMでのジャズ使用(ジャズ誕生と人種の多様性の関わり)

・当日の二十四節気・七十二候「芒種/梅子黄[うめのみきばむ]」の掲示と紹介(福祉コースの生徒が制作した折り紙作品の紹介)

・今回のテーマにちなんだアート作品の鑑賞と解説・・・・セザンヌ『さくらんぼと桃』

 


「リベラルアーツ」とは、世界史的には古代ギリシアやローマの文化を基盤に中世ヨーロッパで体系化された「自由七科」(基礎的な学芸として重視される「文法学」「論理学」「修辞学」を含んだ3学と、「算術」「幾何学」「音楽」「天文学」から成る4科)を指し、現代においては「主体的に自由に生きるための知的探究の学び」などと定義される、文字通りの教科横断型の探究学習です。

 

この「リベラルアーツ・カフェ」では、全校生徒を対象に自由参加型で募集し、ファッション、伝統工芸、リサイクル、インテリア、宇宙開発、観光、食など、百花繚乱のテーマについて、その分野の課題とサステナビリティの構築に向けて挑戦的な取り組みをされているゲストをお呼びして講演やワークショップなどを行います。

多彩なコンテンツと普段の授業や部活動とは“ひと味違う”学びのスタイルで、光ヶ丘の生徒とSDGsとの「タッチポイント」を創出する取り組みを進めていくものです。

また、「カフェ」と銘打つとおり、毎回「SDGsなドリンクやフード」についても紹介し、その試飲や試食なども展開していきます。

 

 

【過去のイベントの様子はこちらから!】

リベラルアーツ・カフェ Vol.1 カンコー学生服[2024年4月25日(木)開催]

リベラルアーツ・カフェ Vol.2 大門のしめ縄[2024年5月23日(木)開催]

リベラルアーツ・カフェ Vol.3 加山興業[2024年5月30日(木)開催]

リベラルアーツ・カフェ Vol.4 津田硝子[2024年6月8日(土)開催]