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光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ Vol.2(大門のしめ縄)を開催!

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今年度より始めた、SDGsの達成に向けて挑戦をしている企業や団体の担当者さまをお招きして講演やワークショップを行う「SDGs教養講座 光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ」のVol.2を開催しました!

 

5月23日(木)のVol.2の講師としてお招きしたのは、「大門のしめ縄」の生産に携わる蜂須賀さんご夫妻です。

 

前半の講演では、岡崎の大門地区で130年余り続く伝統工芸品の「大門のしめ縄」についての紹介のほか、後継者問題や廉価な海外輸入品の流通による市場の変化などの課題についてお話ししていただいたのち、実際の稲わらを使ったしめ縄づくりの実演もしていただきました。

 

地元岡崎で生育した稲わらを使用して職人の手で一つひとつ作り上げられる「大門のしめ縄」。

岡崎の伝統や産業を活かしさらに盛り上げるため、光ヶ丘の生徒とコラボした新商品開発企画の提案もしていただきました。

今後、校内でデザインコンテストを実施する方向で調整中です!

 

また、「今回のテーマに合うSDGsメニュー」として提供したのは、ESDクラブが取り組む「マラウイコーヒー」のほか、西尾市幡豆町で「尊皇蔵元」を展開する山﨑合資会社さんから取り寄せた甘酒「一糀。」です。初詣のイメージが強い甘酒ですが、実は「甘酒」は夏の季語。栄養豊富なことから「飲む点滴」とも呼ばれる日本の伝統的な飲み物です。基本の吟醸のほか、古代米と西尾抹茶入りの3種を飲み比べました。

 

 

■光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ Vol.2 ポスター

SDGs教養講座ポスター_02_大門のしめ縄

 

(参加者アンケートへの回答より)

・今日のイベントでは伝統を継続し続けることが大切だとわかりました。正直私はしめ縄が何かわかんなかったです。店とかでちょこちょこ見かけたことはありますが、どういう意味を持っているか全く知らなかったので、今日しめ縄について学べてとても嬉しかったです。いつか家の中に悪いものを追い払うように、後飾り物として飾りたいと思いました。お話が始まる前に喫茶店に流れるような音楽が流れてて穏やかな気持ちになりました。

・途中からしか参加することができなかったのが本当に悔しいです!
「職人さん」と聞くと、無口で淡々と仕事をする人が多いのではないか、という印象でしたが、講師に来てくださった蜂須賀さんは、気さくでとても話しかけやすいお姉さん、という印象だったので、今はこういう人が受け継いでいったりもしているんだな、と驚きました。
稲刈りや、しめ縄作りも絶対に参加したいと思いました!
普段聞くことのできない、しめ縄を作る職人さんの話が聞けて、面白いと思いましたし、楽しかったです!

・お正月にしめ縄を見てしめ縄の作り方を知りたいと思っていたので、今回しめ縄について学ぶ機会があってよかったです。次のお正月は大門のしめ縄を買ってみたいなと思います。

・第1回のリベラルアーツカフェに引き続き、第2回も参加させていただきました。その度に自分が今まで触れることのなかったことについて深く知ることができて貴重な体験をさせてもらえているなと感じます。しめ縄を1日1人で300個も作るというのが1番驚きました。

 

  

 

  

 


(今回のイベントにおける<SDGs×リベラルアーツ>の取り組みの一例)

・地元で生産した稲わらを使用することで、地域の自然環境保護と輸送時の排出ガス抑制に貢献

・地域の伝統産業の魅力を学び広めることで、持続可能なまちづくりに貢献

・地元の酒蔵の活動に触れることで、地域の産業と自然環境保護について学ぶ

・フェアトレードコーヒーを通じた学校給食支援と生産者支援

・フェアトレードシュガーの提供

・RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証取得の植物性脂肪油を使用したコーヒーフレッシュの提供

・サトウキビバガス使用のカップでのコーヒー提供

・PEFC認証取得かつ「1box for 2trees」のコピー用紙の使用(※光ヶ丘女子高校で印刷・配布する通常のプリントはすべて同製品を使用)

・昨年度末に廃棄予定だった事務スチール棚を受付カウンターとして活用

・「ジャズの街 岡崎」にちなみ、BGMでのジャズ使用(ジャズ誕生と人種の多様性の関わり)

・当日の二十四節気・七十二候「小満/蚕起食桑[かいこおきてくわをはむ]」の掲示と紹介(福祉コースの生徒が制作した折り紙作品の紹介)

・今回のテーマにちなんだアート作品の鑑賞と解説・・・・ルノワール『麦わら帽子の少女』

 


「リベラルアーツ」とは、世界史的には古代ギリシアやローマの文化を基盤に中世ヨーロッパで体系化された「自由七科」(基礎的な学芸として重視される「文法学」「論理学」「修辞学」を含んだ3学と、「算術」「幾何学」「音楽」「天文学」から成る4科)を指し、現代においては「主体的に自由に生きるための知的探究の学び」などと定義される、文字通りの教科横断型の探究学習です。

 

この「リベラルアーツ・カフェ」では、全校生徒を対象に自由参加型で募集し、ファッション、伝統工芸、リサイクル、インテリア、宇宙開発、観光、食など、百花繚乱のテーマについて、その分野の課題とサステナビリティの構築に向けて挑戦的な取り組みをされているゲストをお呼びして講演やワークショップなどを行います。

多彩なコンテンツと普段の授業や部活動とは“ひと味違う”学びのスタイルで、光ヶ丘の生徒とSDGsとの「タッチポイント」を創出する取り組みを進めていくものです。

また、「カフェ」と銘打つとおり、毎回「SDGsなドリンクやフード」についても紹介し、その試飲や試食なども展開していきます。

 

 

【前回のイベントの様子はこちらから!】

リベラルアーツ・カフェ Vol.1 カンコー学生服[2024年4月25日(木)開催]