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「光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ」を始めました! Vol.1はカンコー学生服!

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今年度より、SDGsの達成に向けて挑戦をしている企業や団体の担当者さまをお招きして講演やワークショップを行う「SDGs教養講座 光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ」の取り組みを始めました。

 

「リベラルアーツ」とは、世界史的には古代ギリシアやローマの文化を基盤に中世ヨーロッパで体系化された「自由七科」(基礎的な学芸として重視される「文法学」「論理学」「修辞学」を含んだ3学と、「算術」「幾何学」「音楽」「天文学」から成る4科)を指し、現代においては「主体的に自由に生きるための知的探究の学び」などと定義される、文字通りの教科横断型の探究学習です。

 

この「リベラルアーツ・カフェ」では、全校生徒を対象に自由参加型で募集し、ファッション、伝統工芸、リサイクル、インテリア、宇宙開発、観光、食など、百花繚乱のテーマについて、その分野の課題とサステナビリティの構築に向けて挑戦的な取り組みをされているゲストをお呼びして講演やワークショップなどを行います。

多彩なコンテンツと普段の授業や部活動とは“ひと味違う”学びのスタイルで、光ヶ丘の生徒とSDGsとの「タッチポイント」を創出する取り組みを進めていくものです。

また、「カフェ」と銘打つとおり、毎回「SDGsなドリンクやフード」についても紹介し、その試飲や試食なども展開していきます。

 

4月25日(木)の授業後には初回となる「Vol.1」が開催され、ゲストには菅公学生服株式会社の担当者さまをお招きしました。

キックオフイベントとして、ESDクラブの生徒による「マラウイコーヒー」のプレゼンと試飲が行われました。特定NPO法人聖母さんを通じてアフリカ・マラウイのフェアトレードコーヒーを調達・提供することで貧困に苦しむ地域での学校給食の支援を行う取り組みで、昨年秋より始めたプロジェクトです。

続くゲスト講演では、制服業界の「端材」や「残反」などの課題と菅公学生服さんの取り組みについてプレゼンしていただいたのち、学校制服の製造過程で出た残反をつかった「エコフラワー」づくりのワークショップを実施しました。

 

■光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ Vol.1 ポスター

SDGs教養講座ポスター_01_COFFEE&KANKO

 

 

(参加者アンケートへの回答より)

・制服の余りをリサイクルできる面白い方法の一つだと思いました。友達と楽しくできるし完成後に飾り物として使用できるし誰かにプレゼントしたりできるのでとても効果的なリサイクルの仕方だと思いました。

・他のクラスや学年の子と少し交流しながら学べたり、学校でコーヒーが飲めるという特別感があってとても楽しかったです。

・学校にいるのに、本当のカフェとかラウンジにいるようで、ワクワクしました。ESDクラブの方々がとても優しく教えてくださったことも印象に残っています。

 

  

 

  

 

なお、5月23日(木)にはVol.2「大門のしめ縄」、5月30日(木)にはVol.3「加山興業のリサイクル&はちみつ」を予定しており、参加者募集が始まっています。

また、5月25日(土)には“スピンオフ企画”として「SDGsフィールドワーク @蒲郡」も実施する予定で、こちらも参加者募集が始まっています。

いずれも光ヶ丘の生徒を対象としたイベントですが、今後、中学生にも参加していただける企画も実施する予定ですので、詳細が決まり次第、ホームページもしくは学校見学会等で告知・募集いたします。

 


(今回のイベントにおける<SDGs×リベラルアーツ>の取り組みの一例)

・制服の端材を活用

・エコフラワーの芯にFSC®認証取得の竹材を使用

・ホルムアルデヒドフタル酸系可塑剤を使用していない木工用ボンドを使用

・フェアトレードコーヒーを通じた学校給食支援と生産者支援

・フェアトレードシュガーの提供

・RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証取得の植物性脂肪油を使用したコーヒーフレッシュの提供

・サトウキビバガス使用のカップでのコーヒー提供

・PEFC認証取得かつ「1box for 2trees」のコピー用紙の使用(※光ヶ丘女子高校で印刷・配布する通常のプリントはすべて同製品を使用)

・昨年度末に廃棄予定だった事務スチール棚を受付カウンターとして活用

・BGMでのジャズ使用と「ジャズの街 岡崎」の由来である内田修氏の功績の紹介

・ジャズ誕生と人種の多様性の関わりについての解説

・当日の二十四節気・七十二候「穀雨/霜止出苗[しもやみてなえいずる]」の掲示と紹介(福祉コースの生徒が制作した折り紙作品の紹介)

・ミレー『種まく人』の鑑賞と解説