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リベラルアーツ・カフェ2025 Vol.1(加山興業)を開催!

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昨年度より始めた、SDGsの達成に向けて挑戦をしている企業や団体の担当者さまをお招きして講演やワークショップを行う「SDGs教養講座 光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ」の2025年度版Vol.1を開催しました!

 

今年度の初回となる5月22日(木)のVol.1の講師としてお招きしたのは、豊川市にある産業廃棄物処理の専門業者「加山興業株式会社」の担当者さんで、昨年度のVol.3に続いての開催となりました。

 

前半の講演では、産業廃棄物処理業者が取り組むリサイクル活動、とりわけ太陽光パネルのリサイクルへの挑戦についてお話しいただきました。

太陽光パネルは、環境意識の向上と政府の補助金政策などの影響から20年ほど前から一般家庭にも急速に普及しましたが、現在耐用年数を迎えたり修理が必要となったりする製品が増えてきており、その処理が課題になっているとのこと。

加山興業さんはその処理技術をもっており、その課題に挑戦している最中です。

 

また、加山興業さんが「エコロジー×リサイクル」として提案する「エコロクル」ついてもご紹介いただきました。

エコロクルとして展開されている事業のひとつに「養蜂」があります。

様々な植物の受粉にも貢献するミツバチは「環境指標生物」ともいわれ、産業廃棄物処理工場の敷地内で養蜂に取り組むことで地域住民との連携に臨まれています。

また、地元のパティシエさん協力のもと採れたハチミツをつかったスイーツを開発し販売するなど、その挑戦的な取り組みは各方面から注目されています。

今回の「SDGsメニュー」は、この「KAYAMAはちみつ」をつかったマフィンでした!

 

後半のワークショップは、工場の処理過程で出た「廃棄物処理のカケラ」をつかった「アップサイクル」のアイテムづくり。

電子基板や銅線の被膜など思い思いのパーツをつかってデザイン性あふれる作品の制作にチャレンジし、一見「困りもの」の産業廃棄物をキラキラしたアイテムへと変身させる“斜め上の発想”「アップサイクル」を体験的に学ぶことができました。

 

さいごに、6月に豊川市にある工場見学研修と加山興業さんの広報制作を体験するインターンシップの開催が案内されました。

実際の処理現場を見学に行くことで、より深い学びの展開へとつなげていきます!

 

 

■光ヶ丘リベラルアーツ・カフェ2025 Vol.1 ポスター

2025年度SDGs教養講座ポスター_01_加山興業

 

(参加者アンケートへの回答より)

・エコなエネルギーという点でしかソーラーパネルについて考えられていませんでした。廃棄という面で問題になっていることと加山興業さんの再利用方法を知り、環境に良いこととはなんだろうと考えさせられました。また、養蜂を行うことで企業イメージをアップさせるだけではなく、地域の活性化にもつながっていて一石二鳥な活動だと思いました。

・エシカル商品を優先的に買って身近なとこから貢献していきたいなと思いました。加山興業さんの工場の近くにミツバチを飼って蜂蜜を集めながら空気が綺麗なことを表しているのがいいアイデアだなと思いました。

・問いかけがあったりしてそれの答えを聞いて実際はそうなんだ!と思えたりして興味がそそられる感じでよかったです。

・昨年度からまたレベルアップされた加山さんを知れて良かったです。リサイクルを80%以上もされていて凄いなと思いました。

・昨年度工場見学に行ったとき学んだことをもう一度お話しを聞けてよかったです。

 

   

 

     

 

     

 

     

 

 


(今回のイベントにおける<SDGs×リベラルアーツ>の取り組みの一例)

・太陽光パネルの処理という社会的課題について学ぶ

・アップサイクルの可能性について学ぶ

・ミツバチの受粉を通しての地域の農業への貢献について学ぶ

・「本日のコーヒー」はコスタリカ産の豆を使用した「ジャガーコーヒー」

 *イベント開催日の5月22日が「国際生物多様性の日」であることにちなみ、ジャガーを守る活動につながるコーヒーを提供しました。中南米に生息するジャガーが絶滅の危機に瀕する中、彼らを守るために活動するコスタリカの環境保護団「FANDAZOO」に売り上げの一部が寄付されるしくみです。

・フェアトレードシュガーの提供

・RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証取得の植物性脂肪油を使用したコーヒーフレッシュの提供

・サトウキビバガス使用のカップでのコーヒー提供

・PEFC認証取得かつ「1box for 2trees」のコピー用紙の使用(※光ヶ丘女子高校で印刷・配布する通常のプリントはすべて同製品を使用)

・2023年度末に廃棄予定だった事務スチール棚を受付カウンターとして活用

・「ジャズの街 岡崎」にちなみ、BGMでのジャズ使用(ジャズ誕生と人種の多様性の関わり)

・当日の二十四節気・七十二候「小満/蚕起食桑[かいこおきてくわをはむ]」の掲示と紹介(福祉コースの生徒が制作した折り紙作品の紹介)

・今回のテーマにちなんだアート作品の鑑賞と解説・・・・ムンク『太陽』

 


「リベラルアーツ」とは、世界史的には古代ギリシアやローマの文化を基盤に中世ヨーロッパで体系化された「自由七科」(基礎的な学芸として重視される「文法学」「論理学」「修辞学」を含んだ3学と、「算術」「幾何学」「音楽」「天文学」から成る4科)を指し、現代においては「主体的に自由に生きるための知的探究の学び」などと定義される、文字通りの教科横断型の探究学習です。

 

昨年度より始めたこの「リベラルアーツ・カフェ」では、全校生徒を対象に自由参加型で募集し、ファッション、伝統工芸、リサイクル、インテリア、宇宙開発、観光、食など、百花繚乱のテーマについて、その分野の課題とサステナビリティの構築に向けて挑戦的な取り組みをされているゲストをお呼びして講演やワークショップなどを行います。

多彩なコンテンツと普段の授業や部活動とは“ひと味違う”学びのスタイルで、光ヶ丘の生徒とSDGsとの「タッチポイント」を創出する取り組みを進めていくものです。

また、「カフェ」と銘打つとおり、毎回「SDGsなドリンクやフード」についても紹介し、その試飲や試食なども展開していきます。