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【下水道×SDGs】福祉コース2年生 マンホールサミットin岡崎でコーヒー粘土を使った「真実の口」など3つのアトラクションを展開!

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福祉コース2年生が、マンホールサミットin岡崎で展開する「下水道×SDGs」のブース企画に向けて「下水道について楽しく学ぶアトラクション」を制作し、サミット当日には籠田公園で出展しました!

 

【制作した3つのアトラクション】

①「真実の口」の真実 ~“あのクチ”はマンホールのフタだった!?~

②めざせ★浄化センター ~きれいな地球を未来へ運ぼうよ!~

③カプセルつりゲーム ~海洋ごみから海のいきものを守ろう~

 

 

①「真実の口」の真実 ~“あのクチ”はマンホールのフタだった!?~ コーヒー粘土を使用

  

◆「口」に手を入れると、「SDGsフォーチュン(おみくじ)」を引くことができるアトラクションです。

 

映画『ローマの休日』で有名な「真実の口」ですが、実は古代ローマのマンホールのフタだったとする説が有力です。

現在はイタリアの教会に設置されており、訪れた観光客は口に手を入れたポーズで写真におさまるのが「お約束」。見ると誰しもが「手を入れてみたくなる」心理を活用し、「SDGsフォーチュン(おみくじ)」を引いてもらう仕掛けを考案しました。

 

生徒たちが考えた、キッズ版と中高生以上版の「くじ」には、それぞれ「今日からできるSDGsアクション」の提案が書かれています。中高生以上版は、すべてゴール6「安全な水とトイレを世界中に」に関連するアクションで、それとともにSDGsのゴールの下にある「ターゲット」についても紹介しています。

これは、2022年2月にイオンモール岡崎で実施された「SDGs・おかざき魅力発信展」で実施した企画をヒントに、マンホールサミット版へとアレンジしたものです。

 

また、「顔」部分の素材には、「コーヒー粘土」を使用しました。

「コーヒー粘土」は、Gakkenさんが今年5月にオンライン販売を開始したばかりの商品「素材で遊ぼう!感性くすぐる粘土はかせ」の6種類の粘土のうちの一つです。「子どもが楽しく、食のリサイクルについて学べる」をテーマに、ドトールコーヒーさんとのコラボレーションで実現した商品です。

福祉コース2年生が、今年6月13日の授業でゲスト講師としてGakkenさんをお招きした際に紹介していただいた商品を見事に活用することができました。

 

制作した福祉コース2年生の生徒たち

 

 

②めざせ★浄化センター ~きれいな地球を未来へ運ぼうよ!~

  

◆「見える化」された私たちの街の地下に広がる下水道を通って、生活排水が浄化センターへたどり着くことをめざすアトラクションです。

 

道路や街並みを透明のアクリル板の上に表現することで、下水道を「見える化」してみました。そして、透明の下水道管を丸い地球型のオモチャ「運(うん)★ちきゅう」が転がりその先には浄化センターが待っている、というゲームを通じて下水道の存在に目を向けるきっかけづくりを演出しています。


そして、「運(うん)★ちきゅう」がめざすゴールは、三河地区にある4つの浄化センターをモチーフにしています。
それらも、愛知県をかたどったパネルにできるだけ実際の場所に近い位置に配置し、場所と共に認識する学びの機会ともなるように設計されています。

 

マンホールサミットで使用した「街」には、名鉄のパノラマカーや東海道新幹線のN700S、ドクターイエローなど子どもたちが大好きなオモチャを走らせ、岡崎市とその周辺エリアをモチーフに街並みを設計しました。消防署には、岡崎に日本で初めて配備された“全地形対応”の無限軌道災害時対応車両「レッドサラマンダー」のオモチャも置いてみました。さらに、地下空間にはリニア新幹線や化石、“埋蔵金”などを配置する遊び心も織り込まれています。なお、「街」の骨格部材には国産の秋田杉を使用しています。

 

 

③カプセルつりゲーム ~海洋ごみから海のいきものを守ろう~

  

◆プラスチックのカプセルに閉じ込められた海の生き物を救い出すゲームです。

 

海に見立てたビニールプールに浮かぶのはプラスチックのカプセル。中には、海洋生物のフィギュアが閉じ込められています。それを、釣りあげてカプセルから救い出すことで、海洋ごみ問題などの「浄化された水の行き先の課題」も考えるきっかけを演出します。

 

地域のお祭りや縁日でも「つり」は人気のゲームのひとつで、世代をこえて楽しめます。

マンホールサミットでも親子のみならず、孫と楽しむ祖父母世代の参加者の姿もありました。

コロナ禍で数年間中止されていたお祭りや縁日。老若男女さまざまな世代の交流、文字通り「縁」をつなぐ場を創出する機会ともなりました。

 

 

SDGsなストーリーに彩られたアイテムたち

 

☆“UFOキャッチャー風のしかけ”は、「PLUS MANIA」を展開する㈱アイザワさんの特注品です。

 岡崎にある精密板金加工を得意とする企業。ものづくりの技術が光ります。

 

☆カプセルは、再生プラスチックとでんぷんを配合した特殊な素材の製品を使用しました。

 オモチャにもサステナビリティを追求する注目のアイテムです。

 

☆竹竿は、岡崎市内の竹林所有者の協力を得て間伐させていただいた竹を使用しました。

 近年、「放置竹林」による「竹害」が社会問題化しており、これについても考えていきます。

 

☆磁石は、「世界最強の磁石」ネオジム磁石を使用しました。

 ネオジム磁石を開発したのは、日本人研究者の佐川眞人氏。佐川氏は毎年のようにノーベル物理学賞候補に名が挙がります。

 「世界最強の磁石」のルーツを探究すると、現・岡崎市(旧碧海郡矢作町)出身の「鉄鋼の父」本多光太郎博士にたどり着きます。

 本多光太郎博士は、鉄鋼と金属に関する冶金学・材料物性学の研究を世界に先駆けて創始し、開発当時世界最強の磁性鋼であるKS鋼の発明者となりました。博士の偉業は、岡崎市にある東公園の資料館に展示されているほか、博士の座右の銘「つとめてやむな」は、博士の生家のちかく岡崎市立矢作南小学校の校訓として受け継がれています。そして、ネオジム磁石の開発者佐川眞人氏も、2003年に本多記念賞を受賞されています。

 

 また、磁石はスマートフォンなど私たちの身の回りにあるアイテムから宇宙衛星まで広く使用されており、現代の暮らしには欠かせない素材です。同時に、環境と科学の関わりなど未来技術や持続可能な社会づくりへの可能性にあふれた素材でもあります。

 

☆セロハンテープには、ニチバンさんのセロテープを使用しました。

 ニチバンのセロテープで使用しているセロハンの原料は木材パルプ、粘着剤は天然ゴムと松脂などの天然樹脂が主成分で、巻心は再生紙です。

 そのため、昨年度までのSDGsプロジェクトでも「ペットボトルラベル・ステンドグラス」制作をはじめ様々な工作物、展示物等ではニチバンのセロテープを使用してきました。

 2021年10月に安城産業文化公園「デンパーク」にて開催された「やさしいくらしマルシェ in デンパーク」に本校がワークショップを出展した際には、ニチバン株式会社さんよりセロテープをご提供いただきました。

 


 

このように、福祉コースでは、子ども向けのゲームを通じてサステナビリティを発信・啓発するアトラクション制作にチャレンジしています。

今後の新たなアトラクション開発にもご期待ください!

 

なお、このアトラクションの詳細についてのお問い合わせや、出展のご依頼等は、担当教員の尾之内(おのうち)までお気軽にどうぞ!

 


 

(今回の企画とSDGsの関わりのキーワード)

 

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