光ヶ丘×SDGs
ジェンダー・プロジェクト
ジェンダー・プロジェクトは、2019年夏に有志の生徒たちで始められた活動です。
当初の目標は、UN Women[国連女性機関]と株式会社資生堂が主催する「ジェンダー平等に向けたプロジェクト」に参加すること。「SDGs[持続可能な開発目標]の中から1つ以上を取り上げ、ジェンダーの視点を踏まえて、世界あるいは日本における問題提起とそれに対する総合的な解決策を提案する」というテーマに沿ってプレゼンテーションビデオを制作する課題にチャレンジしました。
生徒たちがリサーチと議論を重ねて考え出したのが「竹由来のサステナブルな生理用品」の開発・普及によってウガンダをはじめ世界の途上国の女の子たちが月経に関連する問題で学校に行けない状況を改善し、女子の就学率を向上させるというアイデア。それを「ソーシャルビジネスのしくみを活用したプランを提示し、高校生が企業や社会を動かす!」、という内容。「寄付」や「援助」といった従来型の途上国支援の枠組みではなく、ジェンダー問題・貧困問題・環境問題などをいずれも経済成長と両立して解決をめざす視点で、まさにSDGsの発想をフルに活用したプランです。
このアイデアが高く評価されて「全国代表校」に選出され、2019年10月に国連大学の国際会議場でプレゼンテーションする機会をいただきました。
◆国連大学でのプレゼンテーションの様子はこちらの動画をご覧ください。
国連大学でのイベント終了後、生徒たちは審査・講評をしてくださった先生方や国連関係者、他校の発表などから刺激を受け、「実際の製品開発」に向け活動を継続することを決めました。
そうしたさなか、JICAウガンダ事務所の仲介で実際にウガンダで「サトウキビ繊維由来の生理用品の開発・販売」や「初経教育」などの活動している企業「EcoSmart」の担当者との交流が実現することになりました。
生徒たちはプレゼンテーションの原稿とスライドをすべて英語訳して英語版プレゼンテーションビデオを制作し、「EcoSmart」の起業家の女性とSkypeミーティングを実施しました。
◆英語版プレゼンテーションはこちらの動画をご覧ください。
そのほか、地域のコミュニティFMの番組に出演して自分たちの活動を紹介したり、近隣の公立中学校でワークショップを開催したりするなど、SDGsとジェンダー課題のいっそうの啓発のために活動の幅を広げています。
また、未来教育推進機構主催「SDGs探究AWARDS2019」では、このジェンダー・プロジェクトの活動が全国の中高生のなかで最優秀賞をいただきました。
そして、卒業する生徒たちは新たに団体を立ち上げ、企業への製品化のアプローチのほか高校生の活動の支援をすることを決め、始動しました。
こうした一連の活動は、「探究」型の学びであると同時に、新しい学びのカタチとして注目されている「PBL [Project Based Learning]」型の学びでもあり、本校の「SDGsで学ぶ」の深化型としてひとつのロールモデルともなっています。
【ジェンダー・プロジェクトの活動のまとめについては、こちらをご参照ください。】
★☆ジェンダー・プロジェクトの活動の概要と経過(SDGsスペシャルサイト)(2020年3月21日[国連「国際森林デー」]時点/動画リンクあり)
【ジェンダー・プロジェクトの主な活動については、こちらもご参照ください。】
■国連大学で全国代表校としてプレゼンテーション(2019年10月6日開催)
■「光ヶ丘×SDGs」活動発表会 2019で発表2019年12月1日開催)
■FMおかざきの番組に生放送で出演(2019年12月10日出演・放送)
■「ジェンダー・ツリー」を制作・展示(2019年12月17日~3月展示)
■岡崎市立葵中学校で出張講座を実施(2020年1月21日実施)
■JICAウガンダ事務所を通じてウガンダの起業家と英語でSkypeミーティング(2020年1月27日実施)
■SDGs探究AWARDS2019で最優秀賞を受賞(2020年2月26日発表)
■朝日新聞(朝刊)全国版・教育面に特集記事が掲載(2020年3月8日掲載)
■「SDGs七夕」を制作・展示(2020年7月~展示)
■読売中高生新聞に特集記事が掲載(2020年8月21日掲載)
☆ジェンダー・プロジェクトの活動の概要と経過(SDGsスペシャルサイト)
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